Naturopathyを学ぶにあたって、国の選択
2012.08.09 11:02|留学準備|
まず、学校選定の前に国選定です。
「Naturopathyを勉強したい」「欧米ではNaturopathyを学べる学校があって、お医者さんになれる」という情報を発端に、「Naturopathになる」と決めるに至ったのですが、比較的新しい学問なので日本での情報がほとんどなく、学校を探すのが一苦労でした。
一番初めに、どの国にどんな資格があってどんな学校があるか、を調べることから始めました。
伝統的な自然療法の本場ドイツには国家資格のハイルプラクティカー(自然療法士)、北米はNaturopathic Doctorの資格があり、この二つは医師に近い免許です。オーストラリアでは、Naturopathと呼ばれる自然療法士の資格で、療法士として開業できます。
これからドイツ語を一から勉強をしていたらおばあちゃんになってしまうので、英語圏で探します。
対象、アメリカ、カナダ、オーストラリア、おまけでイギリスです。
とにかく、日本語の情報が少ない中、情報ゼロからのスタート、調べるのが至難の業でした。
Naturopathyの学校、と日本語で検索すると最初に出てくるのはオーストラリアの情報です。
英語で検索すると、北米情報も出てきます。
各国の情報を探しながら、日本人ですでにNaturopathになっている人たちなどのBlogを探すなどして、各国の資格と卒業後どのように働けるのか、何ができるのか、を少しずつ掴んでいきました。
下部に簡単に比較表を載せました。
結果的に、イギリスは歴史がありすぎ、比較的新しい"Naturopathy"という枠組みでわかりやすい体系ができていないのか、私の知識と英語力では見つけられなかったのか、「学校選定が難しすぎる、実際に行って目で確かめてみないとさっぱりわからない」という印象です。
イギリスはアロマテラピーやホメオパシーなどの歴史ある有名校なども数多く存在し、それら個々の分野でもMedicalなアプローチを深く学べます。
ただ、自然療法を包括した"Naturopathy"を学べる学校探しが大変でした。
いくつかよさげな学校がありましたが、カリキュラムや資格を見ても、存在する資格も多く、いったいどの程度の資格で何ができるのかイメージがつけられなかったです。
歴史の深さに圧倒されます。
そもそも、あまりイギリスには行くつもりがなかったので、早々に調べるのはやめました。
北米とオーストラリでは、Naturopathyを学べますが、修業後の資格のあり方が若干異なります。
大きく異なる点は、医師免許かどうか。北米では医師免許に近いもので、オーストラリアは医師免許ではないもののカウンセリングとメディカルハーブの処方は可能です。
北米とオーストラリアで相当悩みました。
北米では、Naturopathic Doctorになれる資格をとれる認可を受けている学校は7校ほどしかありません。
List of accredited schools of naturopathic medicine in North America
アメリカにはBastyr Universityという自然療法の名門校も存在します。
北米は学位が必須で、概して学費が非常に高く、私の状況では奨学金なしには行けません。
奨学金制度も比較的アプローチしやすいものはあたりましたが、Naturopathyは特殊な学問のため対象外で全滅。
仕事をしながら時間も迫る中、一校一校の奨学金制度を調べるのは不可能でした。
途中エージェントにお願いしようとしましたが、普通のエージェントでも調べきれず、本格的に調べるには、学校を調べるだけで費用のかかるエージェントに頼むしか術がなくなりました。
一方、オーストラリアでは、多くのCollegeやUniversityでNaturopathyを学べます。
Naturopathic Clinicも多く存在し、他国よりも庶民に根付いている印象です。
ただ、現在、Naturopathは、ディプロマや学位を取った上でのセルフレギュレーションシステムだそうです。
なので、今現在は北米と比べると比較的敷居が低いのですが、今後制度の見直しがされる場合、学位を取っていないとNaturopathの資格がとれなくなるかもしれません。
ただ、学校の制度が非常に整っていて、Flexibilityがあるので、結果的に学び方の選択肢が多くある、というのがオーストラリアの印象です。
まずはCollegeでDiplomaをとって学位を移行し、Universityで学位をとる、ということもできます。学位も通信制もあり、日本で働きながらの取得も可能です。
学校間の横のつながりがやりやすいということは、国として教育機関の制度のあり方が非常にorganizeされているということなので、どこで何を勉強しても対象単位であれば無駄になる事はないので安心です。
何より学費が現実的。奨学金はあまりないものの、学費自体がそこまで高くなく、アルバイトも可能なので、手が届く範囲。
「アカデミックな香りがぷんぷんする確固たる資格の北米」と「おおらかで留学生にもやさしそう、でも資格に若干の不安のあるオーストラリア」。
これで悩みました。
そもそも奨学金であれば、行く1-2年前から準備しないと無理です。
北米を選ぶのであれば、時間とエネルギーを相当注いで奨学金を探さなくてはならず、それをやるかやらないか悩みました。
とにかく手続きが大変で、しかも、通るかどうか確実ではない、いつ行けるかわからない、入学も英語以外の試験があるかもしれない、これではそもそも入学できるかどうかもわからない....
私が持っている学士号はMedicalとは全く関係ない国際政治なので、単位は何一つ使い物にならず...。
北米のアカデミックな雰囲気に魅かれ相当悩んだのですが、退職までの期間は仕事をおろそかにできないこと(悲しい性格上)、また、入学後が大変なのに入学まででエネルギーを使い果たしてしまいそう、自分には頭脳的にも金銭的にも高すぎる敷居...、身の程を知って、諦めました。
結果的に、消去法ですが、オーストラリアに決定。
何を悩もうが、これしか選択肢が残っていません。
ただ、悩みながらも、フィールドがフィールドなので、幅広い分野にまたがり、今後自分の興味が何に向かって行くかわからない中、縛りを設けるよりも自由を持ち続けた方がよい感じがしてました。
資格にこだわるよりかは、今後自分が頭と体でどう感じながら動いていくかのほうが重要な気がしてます。
第一ですね、北米に関して、「この頭で魅かれる刺激的な感じ、何かに似てる。あ、A社」と気づいたら、「あぁ、アメリカで勉強したら行き着く先はあの究極にロジカルな世界だ」と思ったら、正直萎えたのも事実です。
生き方として「もうこれはこれ以上自分の人生に必要ない」と思ったものにまた舞い戻る、という最大のミスをおかすところでした。
自分には合わないのがわかってるのについつい好みのタイプに魅かれてしまうという現象は、異性との関わりだけでなく、何にでも起こりうるんですね...。
危ない、危ない。
というわけで、今度はオーストラリアの学校選びです。

「Naturopathyを勉強したい」「欧米ではNaturopathyを学べる学校があって、お医者さんになれる」という情報を発端に、「Naturopathになる」と決めるに至ったのですが、比較的新しい学問なので日本での情報がほとんどなく、学校を探すのが一苦労でした。
一番初めに、どの国にどんな資格があってどんな学校があるか、を調べることから始めました。
伝統的な自然療法の本場ドイツには国家資格のハイルプラクティカー(自然療法士)、北米はNaturopathic Doctorの資格があり、この二つは医師に近い免許です。オーストラリアでは、Naturopathと呼ばれる自然療法士の資格で、療法士として開業できます。
これからドイツ語を一から勉強をしていたらおばあちゃんになってしまうので、英語圏で探します。
対象、アメリカ、カナダ、オーストラリア、おまけでイギリスです。
とにかく、日本語の情報が少ない中、情報ゼロからのスタート、調べるのが至難の業でした。
Naturopathyの学校、と日本語で検索すると最初に出てくるのはオーストラリアの情報です。
英語で検索すると、北米情報も出てきます。
各国の情報を探しながら、日本人ですでにNaturopathになっている人たちなどのBlogを探すなどして、各国の資格と卒業後どのように働けるのか、何ができるのか、を少しずつ掴んでいきました。
下部に簡単に比較表を載せました。
結果的に、イギリスは歴史がありすぎ、比較的新しい"Naturopathy"という枠組みでわかりやすい体系ができていないのか、私の知識と英語力では見つけられなかったのか、「学校選定が難しすぎる、実際に行って目で確かめてみないとさっぱりわからない」という印象です。
イギリスはアロマテラピーやホメオパシーなどの歴史ある有名校なども数多く存在し、それら個々の分野でもMedicalなアプローチを深く学べます。
ただ、自然療法を包括した"Naturopathy"を学べる学校探しが大変でした。
いくつかよさげな学校がありましたが、カリキュラムや資格を見ても、存在する資格も多く、いったいどの程度の資格で何ができるのかイメージがつけられなかったです。
歴史の深さに圧倒されます。
そもそも、あまりイギリスには行くつもりがなかったので、早々に調べるのはやめました。
北米とオーストラリでは、Naturopathyを学べますが、修業後の資格のあり方が若干異なります。
大きく異なる点は、医師免許かどうか。北米では医師免許に近いもので、オーストラリアは医師免許ではないもののカウンセリングとメディカルハーブの処方は可能です。
北米とオーストラリアで相当悩みました。
北米では、Naturopathic Doctorになれる資格をとれる認可を受けている学校は7校ほどしかありません。
List of accredited schools of naturopathic medicine in North America
アメリカにはBastyr Universityという自然療法の名門校も存在します。
北米は学位が必須で、概して学費が非常に高く、私の状況では奨学金なしには行けません。
奨学金制度も比較的アプローチしやすいものはあたりましたが、Naturopathyは特殊な学問のため対象外で全滅。
仕事をしながら時間も迫る中、一校一校の奨学金制度を調べるのは不可能でした。
途中エージェントにお願いしようとしましたが、普通のエージェントでも調べきれず、本格的に調べるには、学校を調べるだけで費用のかかるエージェントに頼むしか術がなくなりました。
一方、オーストラリアでは、多くのCollegeやUniversityでNaturopathyを学べます。
Naturopathic Clinicも多く存在し、他国よりも庶民に根付いている印象です。
ただ、現在、Naturopathは、ディプロマや学位を取った上でのセルフレギュレーションシステムだそうです。
なので、今現在は北米と比べると比較的敷居が低いのですが、今後制度の見直しがされる場合、学位を取っていないとNaturopathの資格がとれなくなるかもしれません。
ただ、学校の制度が非常に整っていて、Flexibilityがあるので、結果的に学び方の選択肢が多くある、というのがオーストラリアの印象です。
まずはCollegeでDiplomaをとって学位を移行し、Universityで学位をとる、ということもできます。学位も通信制もあり、日本で働きながらの取得も可能です。
学校間の横のつながりがやりやすいということは、国として教育機関の制度のあり方が非常にorganizeされているということなので、どこで何を勉強しても対象単位であれば無駄になる事はないので安心です。
何より学費が現実的。奨学金はあまりないものの、学費自体がそこまで高くなく、アルバイトも可能なので、手が届く範囲。
「アカデミックな香りがぷんぷんする確固たる資格の北米」と「おおらかで留学生にもやさしそう、でも資格に若干の不安のあるオーストラリア」。
これで悩みました。
そもそも奨学金であれば、行く1-2年前から準備しないと無理です。
北米を選ぶのであれば、時間とエネルギーを相当注いで奨学金を探さなくてはならず、それをやるかやらないか悩みました。
とにかく手続きが大変で、しかも、通るかどうか確実ではない、いつ行けるかわからない、入学も英語以外の試験があるかもしれない、これではそもそも入学できるかどうかもわからない....
私が持っている学士号はMedicalとは全く関係ない国際政治なので、単位は何一つ使い物にならず...。
北米のアカデミックな雰囲気に魅かれ相当悩んだのですが、退職までの期間は仕事をおろそかにできないこと(悲しい性格上)、また、入学後が大変なのに入学まででエネルギーを使い果たしてしまいそう、自分には頭脳的にも金銭的にも高すぎる敷居...、身の程を知って、諦めました。
結果的に、消去法ですが、オーストラリアに決定。
何を悩もうが、これしか選択肢が残っていません。
ただ、悩みながらも、フィールドがフィールドなので、幅広い分野にまたがり、今後自分の興味が何に向かって行くかわからない中、縛りを設けるよりも自由を持ち続けた方がよい感じがしてました。
資格にこだわるよりかは、今後自分が頭と体でどう感じながら動いていくかのほうが重要な気がしてます。
第一ですね、北米に関して、「この頭で魅かれる刺激的な感じ、何かに似てる。あ、A社」と気づいたら、「あぁ、アメリカで勉強したら行き着く先はあの究極にロジカルな世界だ」と思ったら、正直萎えたのも事実です。
生き方として「もうこれはこれ以上自分の人生に必要ない」と思ったものにまた舞い戻る、という最大のミスをおかすところでした。
自分には合わないのがわかってるのについつい好みのタイプに魅かれてしまうという現象は、異性との関わりだけでなく、何にでも起こりうるんですね...。
危ない、危ない。
というわけで、今度はオーストラリアの学校選びです。

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