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最後の試験

2016.08.22 19:18|学校と勉強のこと
うっかりしていると足が地から浮いてしまいます。

だって、最後のアサインメントが終わったから!

この書き物地獄の最後のアサインメント。書いて書いて書きまくったこの4年。

最後の1つも、なんとか期限の日曜日の午後11時55分の20分前に提出でき、真夜中に一人ニヤニヤ。昼食も夕食も食べていなかったけれども、ルンルンです。一人でニコニコしてます。


あと残すところ、試験2個になりました。

そのうちの1つはある科目の筆記試験なのでさておき、メインの「卒業試験」はOSCE。

Objective Structured Clinical Examination。wikiによると日本語では「客観的臨床能力試験」だそう。医学校の学生なども臨床実習に上がる前に受けるテストらしいです。

要するに、実技のテスト。

ペーパーケースを渡されて、5分で読み15分でトリートメントプランを作ります。

この半年、散々、20分でプランを作る訓練はされてきました。実際の自分のプライベートのコンサルでは、ハーブミックスを作る時に10分ほどいただくだけで、基本的には考える時間はほとんどおかない(待合室があるわけではないので時間をおけない。明らかに時間がかかりそうなケースの場合はフィードバックまで別途日にちをもらうこともある)ので、20分が長いか短いかは微妙ですが、以下に書いてある全てをやるにはとても短いです。ビューっとアドレナリンが出ます。

学校のクリニックでケースをとった後に何が行われるかというと、まずは、カルテをもとにバイオメディカルに、かつ、ホリスティックに、全体像を把握します。どの臓器がどのシステムのどの症状と連携しているか、生理学的要因は、栄養学的要因は、などなど...症状と食事や生活、その関連性を図式にします。

これは、ちなみに過去のケーススタディーの例。普通は手書きです。

schematic.png

ごちゃごちゃに見えますが、慣れてくると一見なぞっただけでは見えてこないその人独自のunderlying causeが浮き上がってきて、何にプライオリティーを置くべきか決めることができます。

これはまだこの図式作成に不慣れな時に作成したものなので、少し栄養学的・生理学な関連情報が少ないですが、慣れてくるともっと情報を入れられるようになります。そうすると、さらに「なぜその栄養が取れてないのか」「阻害要因は?」と探ることができます。

同じ生活環境にいても、皆が同じ症状を出すわけではありません。なので、それがなぜなのかという可能性を掘り下げていくと、その先にそのケース独自のunderlying causeを見つけられることが多いです。

ここで、可能性のある臨床生理学的診断と必要な検査(病院やラボで行うもの)、鑑別疾患を2つ上げ、それに必要な検査(血液検査や尿検査)もあげます。

それから、以下のようなトリートメントプランを作ります。

treatmentailms.png



これはちょっと多いですが、最低でも短期のゴール2個、長期1個は作ります。

1年ほど前に書いたものなので、上の図式と同様に抜けやらメカニズムの表現が足りない部分や「これをここに書くべきではない」などなどありますが、おおよそこんな感じ、というイメージの助けにはなるかと。

それにしても、こうしてみると、そういうものが見える今の自分はずいぶん成長したもんだと思います。とにかくものすごく訓練されました。特にこの半年。


ここまで用意して、この後に、「マグネシウムを1日何mgいつ何回」とか「このハーバルミックスを1日何回何週間」とか「毎日卵一個黄身は半熟で」とか「ウオーキングを毎日30分」などの具体的な処方が来るのです。

シンプルに見える処方箋の裏には、ナチュロパスでもニュートリショニストでもこれだけの考察がされています。

その上、クライアントさんが薬を飲んでいたら、薬と自分が処方するハーブやサプリの相互作用も調べます。


これをね、処方箋(ハーブ、サプリ、食事、生活改善)も含めて、15分でやるんですが、書くだけでも15分じゃ足りないのですね。なので、書けるかどうかはさておき、とりあえずものすごい速さで脳を働かせます。結構、ハード。

私は英語が母国語ではないので、生理学的にメカニズムを表す適切な表現を書くのに時間がかかるけれども、それは実はローカルも一緒。皆、頭をひねくりまわしてます。

皆、「何を処方すべきかはわかっているんだけれども、それを論理立てて生理学的に明確に言葉で説明するのがむずかしい」のです。なので、先に処方箋を作ってから、このトリートメントゴールを書くことも多かったりします。


試験の内容に戻りますが、最初の合計20分(読むの5分と考えるの15分)が経過したら、順番に1人1部屋ずつ入り、質問に答えていきます。

部屋は6つに分かれていて、各部屋で10分以下の内容に答える、もしくは、実技を行います。

1:理学的検査(血圧、脈拍、触診、打診など)とナチュロパシック検査(爪、舌、虹彩など)
2:医学的(病態生理学的)理解と鑑別疾患、ナチュロパシック鑑別疾患
3:ナチュロパシック診断
4:処方(ハーブ、栄養素サプリメント、食事、ライフスタイル:ホメオパシー、フラワーエッセンスも可)
5:安全性に関する考察・懸念
6:倫理的問題

試験官のグリグリえぐってくる質問に、過去には何人もの生徒が本当に泣いたそうです。幸い、生徒を泣かすことで有名な先生は今産休でいないのでラッキー。

実は、つい1週間前まで、てっきりパソコンや資料を持ち込んでいいのだと思っていました。

だって、クリニックでパソコンや資料がある状態でも20分でやるのが難しいものを、どうやって何もなしでできるのか?

膨大な数のハーブとその薬の相互作用を資料なしにどうやって調べるのか?(どうやら紙の資料が渡されるらしい)

時間内で正しい資料にアクセスして正確な情報を得て、もし、出来なければ相応の対応を考える、というような、現場に近い環境での実技テストなのかと思っていたのでした。

「え、だめなの!?」と、急に焦る。

が、焦っても、どんなケースが出てくるかわからない、この広範囲に渡るスキルテストは1日、2日何かしたところでどうにかなるものでもなし。本当に4年の積み重ね。

得意なエリアのケースが当たりますように!って、特に得意なエリアってないけど!

OSCEを受けたことのある知り合いは皆ニュートリションの生徒でした。ナチュロパシーの生徒でOSCE受けた人を知らない。

1週間前まで資料を見れると思っていたので、先生にも質問していなかったけど、アップグレードの1年はほとんどハーブは勉強してないのに、今更、ハーブを学名で答えろって言われたらどうする!?

ハーブのドーセージも記憶に頼る?どうやってミックス考える?

栄養素の治療向けドーセージ、全部は頭に入ってないよ!

不安ばかりですが、水曜日の結果を乞うご期待。

落ちたら追試がありますが、その際は追試が終わってから記事にします。お察しくださいませ。

IMG_1072.jpg


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Author:Kanae
日本での15年ほどの社会人生活の後、Naturopathyを勉強するためにオーストラリアに。Naturopathyの勉強を考えている人に向けて、学校や勉強の情報をお伝えします。

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